周囲からは新卒1年目に見えなかった私の話

地元（新潟）でもマーケティングに関われる会社があるんだなと興味をもち、 そのまま選考に進み、新卒で入社しました。

就職活動は、この1社のみに絞って受けたので、他社の選考経験はありませんでした。

学生時代は何でも器用にこなせるタイプでしたが、社会人になってからはまったく通用せず。 1年目で根本から自信がへし折られてしまいました。

新卒20歳ではありましたが、社長さんや部長さんを相手にコンサルティングを担当していました。 試行錯誤を重ねるうちに、いつの間にか成長できていたのだと思います。

入社後は、勉強しながら案件をこなしつつ目標を追いかけていたので、正直大変でした。

学生時代にコンサルティングや情報系を専攻していなかったので、とにかく勉強しましたし、 新入社員研修がなかった分、完全に叩き上げでした。

同業他社で働く新卒1年目の状況を知らなかったので、自分が普通だと思ってがむしゃらに走っていました。

そうですね。その後も自分と同じような新卒1年目の人を知らないまま1年半ほど走り続けていたら、体を壊してしまい、 2ヶ月間休職していた時期がありました。

はい。運良く復帰できましたが、だからこそ、私の部下には無理させられないですね。

休んだときに先輩たちに言われたのは、私が「20歳の新卒1年目」であることを全員が忘れていた、ということでした。

特に、その年のその会社の新卒は私1人だったので、社内の新卒文化がなくなっていました。

よく言えば、対等に見てもらえていたのだと思います。

けれど当時は、その時々やることを全力でやっていただけで、 中身が積み上がっていたわけではありませんでした。

人と向き合うときに、自分と同じ知識レベルだという前提を一度捨てることです。 これは私自身、気をつけていることでもあります。

例えば、「この人はいい人そうだし、きっと仕事もできるだろう」という先入観はやめて「実際にどこまでできる人 なのかを把握する」ということです。

「この人はなんとなくこんな感じの人だ」と相手を捉えるのをやめて、コミュニケーションすることを意識しています。

そうですね。 「もっと周りを見たほうがいいよ」と言いたいですね。

壁にぶつかって、乗り越えるのに時間がかかったとしても、横を見れば抜け道があるかもしれません。 後ろを振り返れば、手助けしてくれる人がいるかもしれません。

当時は前に進むしかないと思い込んでいましたが、振り返ると、いろいろと不器用だったなと思います。

そうですね。まずは、悩むのなら、悩み切っておいたほうがいいと思います。

悩んでいるということは事実だと思いますし、悩むことが必要なフェーズの人もいますよね。

はい。無理矢理悩んでいる期間を終わらせても、きっと不完全燃焼のままだと思いますし、 「悩んでいるときは、悩み散らかせばいい」と伝えるかもしれません。

まずは今この瞬間、未来の自分が「あの時期は面白かった」と思えるような行動をしていきたいですね。

どんなに大変でも、楽しくする努力は大切だと思います。 「あのとき面白かったよね」という着地にすることが、私のモットーです。