「眼下の痙攣」に悩んでいた私が手術を決意した理由【専業主婦】

タイガ
タイガ

今回は、専業主婦のハシビさんに「当時困っていたこと」や「今みんなに伝えたいこと」を聞いてきました!

プロフィール

単身赴任中の夫と、独り立ちした二人の息子がいる。 夫の仕事のため、子どもたちは小さい頃に海外で暮らしていた。普段はテニスや洋裁、ボランティア活動に勤しむ。 「”ものづくり”で未経験のものにチャレンジすること」が好き。

【背景】

タイガ
タイガ

眼下の痙攣の症状があった、当時の状況を教えてください。

ハシビ
ハシビ

片目の下が日常的にピクピクしていて、ひどい時には目が開かなくなるような状態が、2~3年ほど続いていました。

ハシビ
ハシビ

内科・神経内科・眼科・脳神経外科など、様々な病院に行きましたが、ストレスだと言われたり、ストレスじゃないと言われたりしました。

ハシビ
ハシビ

内科と神経内科では漢方薬を処方され、眼科では該当する顔の神経をブロックする注射を打つことで、痙攣を止める方法が提示されました。注射をすると痙攣は止まるけれど、顔面の神経が麻痺している状態になるので、顔の表情も動かせなくなるんです。 3回ほど打ちましたが、根本的な解決にはならないし、顔が引き攣る感覚も不快でした。

ハシビ
ハシビ

脳神経外科では手術の話も出ましたが、「頭の中の手術はリスクが大きい。命に関わることではないのに、リスクを負ってまで手術する必要はない」と、お医者さんから言われました。

ハシビ
ハシビ

でも、周りから見れば大した症状じゃなかったとしても、本人にとってはすごく重大な、生活の中で大きな部分を占めることかもしれませんよね。 当時は「そんなこと言うんだ。わかってもらえないんだ。本当にお医者さんって、患者さんの気持ちがわからないんだな。」と思いました。

タイガ
タイガ

その後、どうして手術を決意したのでしょうか?

ハシビ
ハシビ

「この先何十年生きるだろう」と考えたら、何か方法があるならば、この痙攣を何とかしたいと強く思うようになりました。

ハシビ
ハシビ

根本解決には手術しかないと思いました。そこで、信頼できるお医者さんを探し出して、手術することを決めました。

ハシビ
ハシビ

視野の問題もあるけれど、相手に不快な思いをさせてしまうのではないかという不安も自分にとっては大きな問題で、その状態がずっと続く、終わりの見えない状況がとても嫌でした。

ハシビ
ハシビ

それによって、自分の行動が制限されることも嫌でした。

ハシビ
ハシビ

だから、手術を決心してよかったです。結果、痙攣は治りました。 本当に手術をしてよかったと思います。

【背景】私の体験談

眼下の痙攣に伴い、複数の病院を受診し様々な治療方法を試みるも、根本的な解決にはならず。結果として、手術を選択し、今に至る。

【困りごと】

タイガ
タイガ

眼下が痙攣したことで、具体的に困った経験を教えてください。

ハシビ
ハシビ

視野が狭くなって、ものが見づらかったことです。

ハシビ
ハシビ

また人と対面する時、相手に気を遣わせたり「ちょっと気持ち悪い、怖い」と思われたりするのではないかと考えてしまって…人に会うことが憚られることもありました。

ハシビ
ハシビ

こういったケースでは、人に会わないようにするために、家に籠る人もいるかもしれません。 だけど私はそれは嫌だったから、できるだけ外に出て行きたいと思っていました。

タイガ
タイガ

同じ境遇の人がいた場合、手術を勧めますか?

ハシビ
ハシビ

手術が上手くいく保証はないですよね。だから手術自体は強くは勧めません。 手術をするかどうかは本人が考えて決めることだと思います。

ハシビ
ハシビ

だけど、手術しない選択をしたときにどうなるかを想像してみてほしいです。 その先の人生、どう病気と付き合っていくのか、それで自分の行動が制限されることに対してストレスはないのか。 これらをよく考えて決めると良いと思います。

ハシビ
ハシビ

私は性格上、自由を制限されたり束縛されたりすることが嫌いなのでしょうね。

ハシビ
ハシビ

自分に痙攣という制約があることで、人と話すことを避けるような、消極的な人生は送りたくないと思いました。 解決できる可能性は手術しかないと考えたので、手術の道を選びました。

タイガ
タイガ

色々な選択肢を調べてトライした上で、手術を選んだのですね。

ハシビ
ハシビ

注射したり薬を飲んだり、自分で得られるだけの情報を集めて試行錯誤した結果、何も根本的な解決にはならなかったんです。

ハシビ
ハシビ

その時に「この先どうするの?」と考えた結果が手術でした。

【困りごと】当時困っていたこと

視野が狭くなるという「物理的な不快感」と、対人関係が消極的になってしまうという「他者との付き合い方への不安感」があった。

【合理的配慮】

タイガ
タイガ

同じような状況の人に向けての参考として、治療内容を具体的に教えてください。

ハシビ
ハシビ

内科・神経内科・眼科・脳神経外科の順で受診しました。内科と神経内科では、神経の興奮を抑える漢方薬を処方されました。眼科では、痙攣を麻痺させる注射を受けました。脳神経外科では、脳のCTやMRIを撮って、状態を見て手術をするかを検討しました。手術する決心をしたあとは、信頼できる医師をさらに探して、手術をしました。

タイガ
タイガ

当時、家族にして欲しかった配慮はありますか?

ハシビ
ハシビ

特にありませんでした。結局は自分の問題で、人に話したところで痙攣が治るわけではないですよね。

ハシビ
ハシビ

関わり方としては、治療法を一緒に探してほしいとは思っていました。実際に執刀医は、主人が探し出してくれた先生でした。主人にはとても感謝しています。

タイガ
タイガ

同じ境遇の方へ、人と話す際のアドバイスはありますか?

ハシビ
ハシビ

親しい人と会った時は、自分の状況を話して聞いてもらうといいのではないでしょうか。知っているのと知らないのとでは、話している相手の受け取り方が違うと思います。何か解決策が見つかるような情報も得られるかもしれません。それ以外の場合は、その話題には全く触れずに、その場をやり過ごすのも一つの方法だと思います。

タイガ
タイガ

その時、周囲の人はどう対応するのが良いでしょうか。

ハシビ
ハシビ

あくまで私の意見ですが、親しくない人からは痙攣しているという事実については、できれば切り出してほしくないですね。 状況を説明し始めると、話がすごく長くなるし、その時の話題がそれだけになってしまうのが嫌でした。

ハシビ
ハシビ

そのため、触れられないことが、私にとっては一番楽でした。

タイガ
タイガ

そういう人がいるということ・誰もがなり得る状況であることを、みんなが知っているという状態が理想的なのかもしれませんね。

ハシビ
ハシビ

そうですね。 自分の中の不快感はありますが、他者からの見られ方に対する心配事はへるかもしれません。

ハシビ
ハシビ

人は見かけじゃないとわかっていても、やはり見た目については気にしてしまうものです。 人間は知らないことに対しては本能的に恐怖や不安を覚えるし、その状況は避けたいものだと思います。

ハシビ
ハシビ

それを恐れて家に引き篭もりがちになってしまうと、社会がそのケースに対して無知になり、さらに「珍しい」人になってしまう。悪循環ですね。

ハシビ
ハシビ

外出するかどうかはもちろん各人の自由ですが、私は出たほうが良いと思います。

ハシビ
ハシビ

本人のせいではないのに、行動が制限されるとしたら、そこに理不尽さを感じます。

タイガ
タイガ

ハシビさんのケースだけでなく、ご病気が原因で車椅子を使用している方が、外出時の視線から家に引きこもってしまう例もあります。

ハシビ
ハシビ

車椅子の方も私の場合以上に、街中では視線を感じてしまうと思います。

ハシビ
ハシビ

だから私は、なるべく目を合わさないように自然に振る舞うようにしています。私なりの配慮です。

ハシビ
ハシビ

また大人だけでなく、近くで接する小さいの子どもからの視線もかなり気になりました。むしろ大人より子どものほうがよく気が付くのではないでしょうか。

タイガ
タイガ

大人はもちろんですが、子どもたちにもいろいろな人と触れて、多様な人がいることを知ってほしいですね。将来の不要な不信感や差別の軽減に繋げるためにも、「無知を有知」にすることが現状の課題だと強く感じます。

メッセージ
  1. 同じ境遇の人へ
    「その先の人生、どう病気と付き合っていくのか」と自分に問いかけてみてほしい。
  2. 身近な人(家族・親友・恋人)へ
    何よりも、一緒に治療方法を探してくれることがありがたい。
  3. 周囲の人へ
    無理に触れなくてもいい。ただ「そう」であることを、「そういう人」がいることを知っていて。

公式LINEのお知らせ

最新記事をお知らせするために、公式LINEを始めました🎉

(ダイバーシティに関連したお役立ち情報も配信しております。)

ご興味のある方は、ぜひ友だち追加お願いします😆

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA